企業行動規範・社員行動指針

1. 健全な事業活動と永続的な発展

日清製粉グループは健全な事業活動を通じて適正利潤を追求するとともに、これを各ステークホルダーに適正に還元し、企業としての永続的な発展を図ります。

社員行動指針
  1. 企業の永続的な発展に貢献します。
    社員は良識ある企業人・組織人としての自覚を常に持ち、自由・公正かつ健全な事業活動を通じて適正利潤の追求に努め、企業の永続的な発展に貢献します。
  2. 株主はじめステークホルダーの期待に応えます。
    社員は自己の職務に精励し創意工夫と絶えざる革新により業績の向上を図り、株主はじめステークホルダーの期待に応えます。

2. 安心・安全で高品質な製品・サービスの 開発と提供

日清製粉グループは『健康で豊かな生活づくりに貢献する』ために、安心・安全で高品質な製品・サービスを開発し提供します。関連法規等を遵守するとともに、消費者の視点からの品質保証を第一として品質管理体制を構築し、お客様に最大の満足を得て頂くよう努めます。

社員行動指針
  1. 製・商品等の安全管理に努めます。
    社員は日清製粉グループ各社が製造又は輸入し、もしくは販売している製・商品等の研究開発から製造・保管・流通迄の各段階に於ける安全性の確保に努め、消費者の視点からの品質保証を最優先に行います。
  2. 各種データの記録管理を行い、トレーサビリティの確保に努めます。
    社員は安全性の確認された原材料を購入し、有害・有毒物質や異物・夾雑物の混入を防止するとともに、使用原材料・製造・配送等に関する各種データの記録管理を行い、トレーサビリティの確保に努めます。
  3. 施設の衛生管理を徹底します。
    社員は5S活動を徹底し、汚染の原因となる昆虫や小動物の施設内への侵入や病菌等の増殖を防ぐとともに、製造設備や機器類の衛生管理を徹底し適正な維持管理とメンテナンスに努めます。
    (注)5S活動とは、品質管理や労働安全において最も基本的な活動である「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の事です。
  4. 重要な品質事故が発生した場合は、適切かつ速やかに対処します。
    社員は製・商品に関する重要な品質事故が発生した場合は、消費者の健康と安全を第一に考え社内規程・ルールに則って対処します。
    また、重要品質事故をグループ全体の問題と捉え迅速な情報報告に努めるとともに、関係部署と協力して適切かつ速やかに対処します。

3. 人間性の尊重

日清製粉グループは社員の能力が十分に発揮出来る場の提供と“個”を尊重した人材の育成を図るとともに、職場の安全と衛生の確保に努め快適で働き甲斐のある職場環境づくりに取り組みます。
人事面での処遇に於いても、個人の適性・能力を尊重した公平な取り扱いに努めます。
また、事業活動のあらゆる分野において人間性を尊重し、個人の尊厳を傷つける行為を一切行いません。

社員行動指針
  1. 自らの能力の向上と人材の育成に努めます。
    社員は仕事に対する誇りと責任を持ち自己研鑽に努め、互いに切磋琢磨する事により自らの能力の向上を図ります。
    また、上司は率先して自己の職務を果すとともに、部下の適性・能力を尊重して育成に努めます。
  2. 安全で衛生的な職場環境の維持・向上に努めます。
    社員は心身の健康増進に努め、安全・快適で衛生的な職場環境の維持・向上に努めます。
  3. 人権を尊重し、不当な差別を行いません。
    社員は性別・国籍・年齢・民族・人種・宗教・信条・身体的障害等を根拠とした不当な差別や、いやがらせ・セクシャルハラスメント等を根絶します。
  4. 人権啓発活動を推進します。
    社員は人権啓発や人権研修に積極的に参加し、公平で平等な社会の基盤作りに貢献します。

4. 社会規範の遵守と公正な企業活動の推進

日清製粉グループは関連法規や社会規範及び社内規程・ルールを遵守し、公正かつ自由な競争の中で事業の発展を図ります。

社員行動指針
  1. 社会規範を遵守し、社会秩序の維持に努めます。
    社員は社会人としてまた企業人として自らの行動に関し、法令や企業倫理及び社会規範を遵守し、社会秩序の維持に努めます。
  2. 就業規則等の社内規程を遵守します。
    社員は就業規則をはじめとした社内規程・ルールを遵守し、公私のけじめを守り職場の秩序を維持するとともに、会社の体面を汚したり会社に損害を与えるような行為は行いません。
  3. 独占禁止法やインサイダー取引規制を遵守します。
    社員は生産・販売・購買等の各分野に於いて独占禁止法を遵守し、公正かつ自由な競争に基づいた事業活動を展開します。
    また、その職務に関して知り得た非公開の重要情報の取り扱いには十分留意し、この情報を基にした当該会社の株式売買等を行いません。
  4. 機密情報の管理を徹底するとともに、知的財産権の保護に努めます。
    社員は会社の各種機密情報の重要性を充分に認識してその管理を徹底するとともに、不正或いは不用意に利用・開示しません。
    特に、研究所等の機密情報やパソコン等に含まれるあらゆる情報を適切に管理し、会社の情報資産の漏洩を防止します。
    また、知的財産権(著作権・商標権・特許権等)の保護に努め、他人の権利の侵害や不正使用を行いません。
  5. 不正な利益供与は行いません。
    社員は公務員・政治家等に対して不正な利益供与・政治献金・接待・贈答を行わず、取引先や業界等に対しても社会通念上の節度を守ります。
    また、市民社会の秩序や安全に脅威を与えるような反社会的な勢力(特殊株主・暴力団等)からの不当な要求には、屈することなく毅然として対決します。

5. 適切な広報活動の推進

日清製粉グループは広報・IR活動を積極的に行い、広く社会に対しグループ各社の事業活動に関する正確な情報を適時・適切・継続的に提供する事により、各ステークホルダーから正しい理解・評価・信頼を得られるよう努めます。

社員行動指針
  1. 事業活動に於ける情報の共有化を図ります。
    社員は相互の連携とコミュニケーションの重要性を認識し、日常の事業活動に於ける各種情報の共有化を図ります。
  2. 企業イメージの向上に努めます。
    社員は常に良識ある企業人としての自覚を持って行動し、社外とのコミュニケーションを通じて会社に対する正しい理解と信頼を深め、企業イメージの向上に努めます。

6. 環境保全の推進

日清製粉グループは企業活動によって生ずる環境への影響は地球全体にも影響する事、及び環境保全は企業の存続と活動に必須の要件である事を認識し、「日清製粉グループ環境基本方針」に基づき自主的・積極的に廃棄物やCO2を削減するとともに、資源やエネルギーの有効活用を図る等の環境保全活動を推進します。

社員行動指針
  1. 環境汚染の防止に努めます。
    社員は環境保全の重要性を認識し、関連法規を遵守して環境汚染の防止に努めます。
  2. 資源の有効活用に努めます。
    社員はあらゆる日常活動の中で使用する資源やエネルギー等の有効活用を図り、廃棄物のリデュース・リユース・リサイクルに努めます。
  3. 環境負荷の少ない製・商品の開発・製造に取り組みます。
    社員は省資源・省エネルギー・リサイクルのし易さ等環境への影響に充分配慮し、可能な限り環境負荷の少ない製・商品の開発・製造に取り組みます。

7. 社会貢献活動の推進

日清製粉グループは良き企業市民としての責任を自覚し、地域社会のみならず広く社会に対して積極的に貢献活動を行い、豊かな社会の実現に寄与します。

社員行動指針
  1. 地域社会をはじめとして、広く社会貢献に努めます。
    社員は地域行事への参加等により地域との交流を深め、地域社会との友好・親睦を図るとともに、広く社会貢献に努めます。

8. 現地に根ざした海外事業の推進

日清製粉グループは各国の法令・ルールを遵守するとともにその文化や伝統を尊重し、事業活動を通じて現地の発展に貢献します。

社員行動指針
  1. 各国の法令を遵守します。
    社員はそれぞれの国における関係法令を遵守し、健全な事業活動を推進します。
  2. 現地との友好的な関係を維持・促進します。
    社員は現地との積極的なコミュニケーションを図り、人権の尊重と文化・伝統への理解に努め、現地との友好的な関係を維持・促進します。
  3. 事業活動を通じて、現地の発展に貢献します。
    社員は事業活動による雇用の創出や、研修等による人材の育成を通じて、現地の発展に貢献します。

9. 本規範及び指針の実現に向けての 経営者の役割と責任

グループ本社を始め各社社長並びに取締役は本規範及び指針の実現が自らの役割である事を認識し、率先垂範の上関係者に周知徹底します。また、社内外の声を常時把握し、実効ある社内体制の整備を行うとともに、企業倫理の徹底を図ります。本規範及び指針に反するような事態が発生したときは、各社社長自らが問題解決にあたる姿勢を内外に表明し、原因究明・再発防止に努めます。 また、社会への迅速かつ的確な情報の公開と説明責任を遂行し、権限と責任を明確にした上、自らを含めて厳正な処分を行います。

(2002年10月策定)

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