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  • 2003年12月19日 日清製粉グループの「QEセンター」が試験所の能力に関する国際規格ISO17025の認定を取得〜農薬の試験では食品・飼料メーカー初〜

日清製粉グループの「QEセンター」が
試験所の能力に関する国際規格ISO17025の認定を取得
〜農薬の試験では食品・飼料メーカー初〜

(株)日清製粉グループ本社は、製品の安全性に対する意識が高まる中、お客様の日清製粉グループ全体に対する高い品質への期待に応えるため、製品・原材料の安全性審査等を行う“QEセンター(Quality Exam. Center)”を1998年11月に設立しました。

QEセンターは、有害物質等の分析能力向上のため、より高度な分析機能を整備し、製品・原材料の総合的安全性審査体制を確立しています。「食品」・「飼料」分野に於いて、新規に採用する素材やこれらを使った新製品の品質検査を行っています。

この度、QEセンターは食品と飼料の残留農薬検査についての国際規格「ISO17025」の認定を12月16日に取得致しました。食品メーカーないし飼料メーカーが農薬の分析に関してISO17025の認定を受けるのは、国内で初めてのこととなります。

これによりQEセンターは食品・飼料の農薬試験について

(1) 国際的に品質システムを運営(試験所としての方針・目標・システム・プログラム・手順などを文書化し、実施する。)

(2) 技術的に国家規格に適合(公定法に基づいたもの)

(3) 分析データの信頼性は国際レベル

(4) 試験データの保管・保守が徹底できる管理システム
として、外部から公式に認められたことになります。

品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」が品質マネジメントシステムだけに関係する規格であるのに対して、ISO17025は品質管理システムと検査能力の両方が、国際基準に適合することを示す規格です。

昨今輸入食品などの残留農薬問題に対する懸念が高まるなど、お客様からの食品の安全や品質管理に対する要望レベルはますます高まっております。本年の食品安全基本法の制定に合せて改正された食品衛生法により、残留農薬基準がポジディブリスト制に移行することになっています。お客様が安心して日清製粉グループの製品をご愛用いただけるよう、QEセンターでは信頼できる分析技術に基づいて製品の安全を管理する為の分析を行っております。今後も更なる分析技術の向上に努め、品質管理の一層の向上を図ってまいります。

1. 認定機関 財団法人日本適合性認定協会(JAB)
2. 取得試験所 (株)日清製粉グループ本社 R&D・品質管理本部 QEセンター(*1)
(埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡五丁目3番1号)
3. 認定範囲
分野: 化学試験
製品別分析試験
食品と飼料
農薬(穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの有機リン系農薬試験法での認定です。)

*1 QEセンター(Quality Exam. Center)
日清製粉グループの製品安全を担う機関で、新規の食品素材や新製品などを対象にその安全性を検査している。また既存の製品及び原材料についても定期的に検査している。

*2 ISO17025とは・・・
試験所・校正機関を対象にした、品質と技術能力に関する国際規格。