業界初 国産ナポリピッツァ用電気オーブンを開発

日清製粉(株)の子会社であるフレッシュ・フード・サービス(株)はこのたび、厨房機器メーカーの北沢産業(株)と共同で、本格ナポリピッツァの焼成可能な電気式オーブンを業界で初めて開発しました。

電気式ピッツァオーブンKP-Nは、北沢産業(株)が販売とメンテナンスを行います。

ナポリピッツァは近年そのもちもちパリッのおいしさが人気で、イタリア料理専門店からファミリーレストラン、ファーストフード、カフェ、居酒屋などの業態まで導入店舗が拡大しています。

本格的なナポリピッツァを調理する為にはナポリの薪窯と同等の400℃〜600℃の高い温度で90秒以内の短時間で焼き上げるオーブンが必要だが、今まで電気式ではこの条件を満たすことが技術的に難しく、厨房スペースやパーラ(柄付きへら)作業のできる調理人育成などがネックとなり、展開できる業態が限られていました。

本KP-Nは炉内雰囲気温度最大500℃という超高温を実現しました。2002年にフレッシュフードサービス(株)が発売した本格ナポリピッツァ専用冷凍生地と市販のピザスクリーンを使用すると、電気オーブンでも、薪窯やガス窯と同じ90秒以内で本格ナポリピッツァが焼きあがります。また、マイコン制御で8段階の火力調節等が可能で焼成条件を細かく設定することができ、大型のピッツァもムラ無く焼き上がります。ピッツァを均一な焼色にする為に柄付へらで回す「パーラ作業」が不要で、調理作業者の訓練が大幅に短縮できると共に、焼成中に他の作業を行うことも可能でピッツァ調理作業の効率が大幅に向上しました。

大型の専用オーブンの導入が難しい小規模飲食店の他、熟練調理者のいない喫茶店やファストフード、リテイルベーカリーなどでの導入が容易になり、ナポリピッツァがさらに普及することが期待されます。


 本体概要;外寸(コントロールパネルを含む);間口77cm、奥行き62cm、高さ47cm
 焼成能力;直径30cmのピッツァの場合・1枚/回 直径15cmのピッツァの場合・4枚/回
 定価;68万円
 販売;北沢産業株式会社 東京都渋谷区東2-23-10