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  • 2008年2月 1日 インダクション加熱(IH)と過熱水蒸気を併用した小型バッチ式熱処理装置 "ハイブリッドキルンmini"販売開始〜 商品開発や製品開発に活躍する 〜

インダクション加熱(IH)と過熱水蒸気を併用した小型バッチ式熱処理装置 "ハイブリッドキルンmini"販売開始
〜 商品開発や製品開発に活躍する 〜

日清製粉グループのプラント・機器メーカーである日清エンジニアリング株式会社(社長:渡邊陽寛、本社:東京都中央区)は、高砂工業株式会社(社長:渡辺博、本社:岐阜県土岐市)と伊藤工機株式会社(社長:伊藤台蔵、本社:三重県四日市市)と共同で、インダクション加熱(IH)と過熱水蒸気加熱を併用した小型バッチ式熱処理装置「ハイブリッドキルンmini」の販売を2月以降順次開始します。
 この装置は、2006年6月に開発したハイブリッドキルンの小型バッチ式タイプで、研究室や開発室における商品開発・製品開発などを考慮したコンパクトサイズ設計となっています。

「ハイブリッドキルンmini」は、加熱、焙煎、乾燥、殺菌などの熱処理装置として開発され、過熱水蒸気加熱によってブレンド品質の安定化(均一加熱・焙煎)ができること、そして無酸素に近い雰囲気下での熱処理ができることが特徴です。

IH方式は、従来のガス加熱方式と比較して、熱処理温度の制御が正確かつ容易にでき、ガス排熱による作業環境の悪化が格段に改善され、発火事故の可能性もほとんどありません。
 また、過熱水蒸気の原料内部への熱浸透性・無酸素雰囲気下での加熱等の特性をいかして、より均質な製品はもちろんのこと、新たな付加価値を持つ新商品の開発や既存商品の品質改善などへの取り組みが可能で、これまでの熱処理テストの実績としては、コーヒー生豆、お茶、ゴマ、大豆、アーモンド、生米などがあります。

さらに、IH加熱による精度の高い温度制御(1℃単位)が可能なため、さまざまな熱処理において高い再現性を実現します。その熱処理部は、これまでの熱処理装置にない特殊な構造となっており、粉粒体のみならず粉体の熱処理も可能です。

当社では、食品業界に対して、プラント建設から機器製作販売、受託加工サービスまで、幅広いソリューションを展開しております。このたび、より多様な食品加工のニーズに応えるべく、高砂工業のキルン製造技術と伊藤工機のIH応用機器開発技術とのコラボレーションにより開発した次第です。食品分野を中心として受託試験に対応しながら、新規応用分野の開拓も行って参ります。

製品に関するお問い合わせ先
日清エンジニアリング株式会社 プラント第二部 赤坂
東京都中央区日本橋小網町14-1 電話03-3660-3432

■装置仕様
・ハイブリッドキルンmini本体部

項目 詳細
□形式 バッチ式ロータリーキルン
□加熱方式 電磁誘導加熱(IH方式)+過熱水蒸気加熱
□加熱温度 MAX 270 ℃
□内容積 4.2 リットル
□ドラム寸法 内径 φ134 mm×長さ 297 mm
□ドラム材質 ステンレス系 SUS329
□電源電圧・周波数 200/220 V ・ 50/60 Hz
□本体駆動動力 20 W
□ドラム回転数 10〜60 rpm (可変)
□キルンIH用インバータ 2.5 kW
□装置寸法(L×W×H) 550 mm × 750 mm × 1,500 mm
(過熱水蒸気発生装置、制御盤、台車含む)
□付属品 制御盤、排気コンデンサ、専用台車

・ハイブリッドキルンmini本体部

項目 詳細
□加熱方式 電磁誘導加熱(IH方式)
□過熱水蒸気温度 MAX 270 ℃
□過熱水蒸気発生量 1〜2.4 kg/h (大気圧下)
□給水ポンプ・冷却ポンプ チューブ式ポンプ
□過熱水蒸気発生装置
IH用インバータ
2.5 kW