日清製粉グループの日清製粉株式会社(社長：中村隆司)は、社会福祉法人プロップ・ステーション（理事長：竹中ナミ）が中心となって発足した、パティシエ（菓子職人）を目指す障害者を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム（以下ＫＳＣ）」に協力して参ります。このプロジェクトは兵庫県・神戸市などの行政の協力もいただいております。

ＫＳＣでは、障害者を対象としたパティシエ養成スクール「チャレンジド・プログラムＶｏｌ．１」を本年６月２８日（土）から、日清製粉東灘工場（神戸市東灘区）などで計５回開催します。第一回目の講師としては、外国人として初めてオーストリア政府公認の「製菓マイスター」の称号を与えられたパティシエの八木淳司氏（モロゾフ株式会社）をお招きし、第一線で活躍するプロの技を伝授していただきます。

ＫＳＣは、「障害者＝チャレンジド（※）」の就労の促進や雇用の創出を目指し活動するプロップ・ステーションが、洋菓子発祥の街といわれる神戸から障害者の菓子職人を育てようと企画した日本で初めての試みです。スクールでは有名パティシエによる菓子づくりの技術だけではなく、経営ノウハウも学ぶことができ、障害者パティシエの自立を支援します。
※チャレンジド…挑戦する使命を与えられた人。米国などで障害者に対する新しい呼称として用いられる。

講師プロフィール：八木淳司（モロゾフ株式会社）

１９５１年東京・八王子生まれ。オーストリア国家公認の「製菓マイスター」の称号を持つ数少ない日本人のひとり。東京の菓子店・軽井沢のホテルベーカー部を経て、１９７６年オーストリアに渡る。リンツ、ウィーンの製菓店で修行後、ウィーンヒルトンホテルの副製菓長に就任。８０年にオーストリア国家公認製菓マイスターを取得。その後、ドイツのレストランやホテルで副製菓長を務めて帰国。各地の製菓学校などで教鞭をとる。著書に「マイスターのウィーン菓子」がある。