粉体工学情報センター
「第21回IP学術奨励賞」の受賞者を決定

粉体工学情報センター(理事長 山田 幸良)は、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出奨励を目的として制定した『粉体工学情報センター学術奨励賞』(通称:IP奨励賞)の本年度受賞者に、野村 俊之氏を選出致しました。

株式会社日清製粉グループ本社及び日清エンジニアリング株式会社は、この賞を長年支援しています。

【第21回(2009年度)粉体工学情報センター学術奨励賞受賞者】

受賞者 野村 俊之(のむら としゆき)准教授 (大阪府立大学大学院 工学研究科)
受賞理由 受賞者は、粉体の摩擦帯電機構の解明、ビルトアッププロセスによる微粒子の生成、エアロゾル粒子の動力学的挙動の解明、微生物機能の工学的利用に関する研究、などの粉体工学を基礎とした広範な分野にまたがる研究業績を挙げています。それらの研究では、微粒子の凝集・分散挙動を中心に静電気、核生成、化学反応といった要因を考慮し、液相および気相中における諸現象を系統的に取り扱い、工学的見地からこれらの利用法を数多く提案してきました。近年は、対象を微生物にまで拡張し、微生物を生物微粒子と見なした独創的なアイデアでコロイド科学の観点から微生物の付着制御に関する研究を精力的に進めており、粉体工学に分野横断的な新しい可能性を創出しています。本研究は、工業、農業、医学といった幅広い分野への展開が期待され、今後大きな注目が集まると思われます。
受賞者は以上のように、将来の粉体工学の歩むべきひとつの方向を構築しうる研究者として大いなる活躍が期待できます。
表彰日 2009年8月29日(粉体工学情報センター創立記念日)

※学術奨励賞とは
「粉体工学情報センター 学術奨励賞」(通称:IP奨励賞)とは、粉体工学分野における独創的研究、新規性研究の創出を目的とし、1989年(平成元年)に制定されました。同分野における学術の研究発展に著しく寄与している若手(45歳以下)の研究者の中から、毎年1名選定し、表彰しています。受賞者には賞状、及び副賞として100万円と記念メダルが贈呈されます。

※選考方法 粉体工学会、日本エアロゾル学会、(社)日本粉体工業技術協会それぞれの会長、副会長、理事からの推薦をもとにIP奨励賞選考委員会が被推薦候補者の専門分野を勘案し、15名の審査委員を選出し、この審査委員の投票により受賞者を決定いたしました。
【粉体工学情報センターの概要】
■名       称: 粉体工学情報センター (英語名)The Information Center of Particle Technology,Japan
理事長 山田 幸良(日清エンジニアリング株式会社 代表取締役社長)
■所  在  地: 東京都中央区日本橋小網町14-1 住生日本橋小網町ビル5階
TEL:03-5614-7157
■事業内容:

粉体関連学会への学術支援 (http://www.icpt.jp/

(1)研究助成
(2)IP奨励賞の贈呈
(3)NEPTISへの参画(日清エンジニアリング(株)が主催するシンポジウム)