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さあ、パンといっしょにでかけよう ある日のレシピ さあ、パンといっしょにでかけよう ある日のレシピ

スティックラスクのアフォガード

アフォガードは、イタリア語で「溺れた」という形容詞。ラスクの浸し具合によって食感の変化をたのしめます。コーヒーやカフェオレでもお試しを。

スティックラスクのアフォガード
スティックラスク

材料(8個分)

バゲット(15cm分)
1個
無塩バター
30g
グラニュー糖
30g

作り方

  • バゲットは縦8等分のスティック状にカットする。
  • 無塩バターを室温に戻し、グラニュー糖を加えて混ぜ、1の内側に塗る。
  • クッキングシートまたはアルミホイルを敷いた天板に2を並べ、オーブントースターでほんのりキャラメル色になるまで焼いて冷ます。
ジンジャーミルクティ

材料(1人分)

しょうが(すりおろしまたは薄切り)
小さじ1~2
牛乳
150cc
150cc
黒糖※
適量
茶葉(アッサム)※※
小さじ3

※はちみつで代用可能
※※他の茶葉で代用可能

作り方

  • 鍋にしょうが、牛乳、水、黒糖を入れて加熱する。
  • 沸騰直前に弱火にして茶葉を加え、混ぜながら約2分煮出す。
  • 茶こしでこす。
  • 日本パンコーディネーター協会

レシピ/監修:

スティックラスクのアフォガード

冬のある日
パン奈さん(友達とルームシェア) パン奈さん(友達とルームシェア)

子ども時代に憧れていたことの一つに、真夜中のティーパーティがある。人間が寝静まった頃、森の動物たちが星の下でパーティをする場面を絵本で見たのだ。その秘密めいた雰囲気が、子どもの私にはたまらなく魅力的だった。

ルームシェアをしている友達にそれを話すと「今からやろう!」と。「えー、本気?」と笑いつつ、私たちは準備をはじめた。時刻はもうすぐ明日。

バゲットを細く切り、バターとグラニュー糖を混ぜて塗ってオーブントースターへ。スティックラスクを焼き上げた。冷ましている間に、ジンジャーミルクティを煮出す。

それらを手提げに入れ、静まり返った夜の街へ。空気はシンと冷えていて、胸はワクワクと弾んでいる。

昼間とは打って変わって誰もいない丘の上の公園。ここが今夜のパーティ会場。ホーローのマグカップに熱々のジンジャーミルクティを注ぎ合い、スティックラスクを浸して食べる。

ちょっと浸してカリカリと。たっぷり浸してしっとりと。どのタイミングが一番好きかをヒソヒソと話す。そんなことを小声で話しているのがおかしくてクスクス笑う。

辺りにはバターの甘い香りが漂い、頭上には星が輝いている。大人の私にも真夜中のパーティはやっぱり魅力的なものだった。