ブロッコリーとカリフラワーのバーニャカウダ風オープンサンド ブロッコリーとカリフラワーのバーニャカウダ風オープンサンド

バーニャカウダを食パンでたのしむ!

ブロッコリーとカリフラワーのバーニャカウダ風オープンサンド

ブロッコリーとカリフラワーのバーニャカウダ風オープンサンド

外ごはんの時に見つけたら必ず頼んでしまう…そんなメニューNo.1はバーニャカウダかもしれません。といいながら考えてみると、友達を招いての家ごはんの時に必ず作るメニューもバーニャカウダ。要するに、私にとって好きの度合いがかなり高いメニューなのです。

バーニャカウダはイタリア北部、ピエモンテの冬の郷土料理です。バーニャはソース、カウダは温かいという意味で、にんにくとアンチョビの効いた「温かいソース」に野菜をつけていただきます。

人気の理由はなんといっても野菜がおいしくいただけるから。でも野菜だけではもったいない!実は、パンをおいしくいただけるソースでもあるんです。

オープンサンドにする時の野菜はお好みで。冬ならブロッコリーとカリフラワーを基本に、お好みの野菜をプラスしてもよいでしょう。ソースを作るのにひと手間かかりますが、そのひと手間こそがオープンサンドをワンランク上のおいしさにしてくれます。


材料(1枚分)

食パン(5枚切)
1枚
ブロッコリー
適量
カリフラワー
適量
バーニャカウダソース
大さじ2~3
塩、白こしょう
適量
EXVオリーブオイル
適量

【バーニャカウダソース】※作りやすい分量

にんにく
30g
アンチョビ
30g
EXVオリーブオイル
120ml
生クリーム
80ml

 下ごしらえ用

牛乳、水
適量

作り方

  • バーニャカウダソースを作る。[1]にんにくは皮をむき、半分に切って芯を取る。小鍋ににんにくを入れ、ひたひたになる程度に牛乳と水を1:1で加え、にんにくがやわらかくなるまで弱火で煮る。[2]1のにんにくとアンチョビを包丁でたたき、小鍋にEXVオリーブオイルと合わせ入れ、弱火で煮る。クツクツと煮立ち、よい香りがしてきたら生クリームを加えて火を止め、全体が滑らかになるまでよく混ぜる。
  • ブロッコリーとカリフラワーをオイル蒸しにする。鍋に小房に分けたブロッコリーとカリフラワーを入れ、塩、白こしょうをふる。EXVオリーブオイルを全体にかけ、蓋をして強火で加熱する。ジュージューと音がして蓋の隙間から蒸気が出てきたら弱火にし、蓋を開けて全体を混ぜる。食感が残る程度で火を止める。(今回のポイントを参照)
  • 食パンは色づく程度にトーストし、4等分に切る。
  • ③の食パンに②のブロッコリーとカリフラワーをのせ、①のバーニャカウダソースをかける。

今回のポイント

野菜はもちろん、パンのおともにも!

バーニャカウダソース

バーニャカウダソース

野菜はもちろん、パンのおともにも!

バーニャカウダソース

バーニャカウダはイタリア語で温かいソースという意味なので、バーニャカウダソースというと温かいソースのソースとなってなんだか微妙ですが、料理としてのバーニャカウダと区別する為に、ここではあえてこう呼びます。

にんにく、アンチョビ、オリーブオイル、生クリーム、材料はこれだけです。シンプルだからこそ、作り方や分量で味の印象が大きく異なります。一番のポイントはにんにくの下ごしらえ!芯を取り除き、牛乳と水を半量ずつ合わせた小鍋に入れて、コトコト弱火で30分煮ます。こうすることでにんにくの刺激が和らぎ、ほっくりとやさしい味わいに。指先でつまむとつぶれるくらいやわらかくなるので、包丁でたたくだけで滑らかになりますよ。

多めに作って保存したい場合は、生クリームを加える前の状態で清潔な保存瓶に入れて冷蔵するか、ジッパー付きのビニール袋等に入れて冷凍保存しても。生クリームを加えたら3~4日以内に使い切りましょう。

旨み凝縮、便利素材

アンチョビ

アンチョビ

旨み凝縮、便利素材

アンチョビ

カタクチイワシを三枚におろし、塩漬け→熟成・発酵→オイル漬けにしたもので、はっきりした塩味と、コクのある旨みが特徴です。そのままいただくには塩辛いけど、調味料として使うと塩味と旨みのバランスがなんとも美味。我が家の食卓には欠かせない食材です。

私はそのまま使うことが多いのですが、魚なので、物によっては生臭さが感じられることも。そんな時は、牛乳に少し浸しておきましょう。余分な塩気と臭みが取れて食べやすくなります。

茹でるよりも風味が生きる!

ブロッコリーとカリフラワーのオイル蒸し

ブロッコリーとカリフラワーのオイル蒸し

茹でるよりも風味が生きる!

ブロッコリーとカリフラワーのオイル蒸し

ブロッコリーとカリフラワーは塩茹でもいいですが、ここではより素材感を引き出す為にオイル蒸しにしてみました。

まず、洗って小房に分けたブロッコリーとカリフラワーをざるに上げ、余分な水分を切ってから鍋に入れます。塩と白こしょうを全体にパラパラふり、EVXオリーブオイルをたっぷりかけて蓋をしたら強火にします。素材の水分とオイルが熱せられ、中からジュージューと音がして蓋の隙間から湯気が吹き出してきたら弱火にし、中の様子を確認します。全体を軽く混ぜ、火が通っていればOK。

加熱時間が長過ぎると食感が悪く、旨みが抜けてきます。少し食感が残るくらいにサッと火を通すと水っぽくならず、ほっくりおいしく仕上がります。

ここがうれしい!野菜の栄養

ブロッコリーには“βカロテン”や“スルフォラファン”など抗酸化作用のある成分が含まれています。皮膚を健康に保つ役割があり、アンチエイジングにも効果的です。カリフラワーには美肌作りに欠かせない“ビタミンC”が豊富です。“ビタミンC”は熱に弱いのですが、カリフラワーに含まれる“ビタミンC”は熱に強いので、加熱しても損失が少ないのが特長です。また、これらを茹でるのではなくオイル蒸しにすることで、ビタミン類の損失を防ぐことができます。

管理栄養士 鈴木あすな