自然資本・生物多様性保全への取組み
私たちの基本姿勢
企業活動によって生ずる環境への影響は地球環境全体にも影響すること、地球環境保全は企業の存続と活動の必須要件であることを認識し、「日清製粉グループ環境基本方針」に基づき、自主的・積極的に廃棄物やCO2を削減するとともに、資源やエネルギーの有効活用を図る等の環境保全活動を推進します。
日清製粉グループの事業や製品にとって自然の恵みは欠くことのできないものです。当社では重要な自然資本である水資源を大切に使うため、サステナビリティ重要課題の一つとして、国内外の自社工場の水使用量の削減に取り組んでおります。またサプライチェーンの生物多様性保全に貢献するため、原料調達地域の水ストレスの調査や、主要原材料である小麦の生産地の土壌回復を目指す活動などに取り組んでおります。また、事業の枠を超えた社会貢献として、認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストや公益信託経団連自然保護基金への協賛などを通じて、国内外の生物多様性保全に関わる自然資源管理、希少動植物の保護、植林や環境教育などを行うプロジェクトを支援してきました。
事業や社会貢献を通じて、将来にわたり自然の恵みが人々の健康で豊かな生活づくりの支えになるよう、これからも取り組んでまいります。
霧多布湿原ナショナルトラストを支援
北海道厚岸郡浜中町にある霧多布湿原は国内では3番目に大きな湿原で、水鳥の生息地としても非常に重要な湿地として、ラムサール条約に登録されています。湿地は水の涵養や気候調整に重要な役割を果たし、豊かな生態系を育むとともに、地域の酪農や漁業にも恵みをもたらしてきました。人と自然が共生する景観を特徴として、2021年に厚岸霧多布昆布の森国定公園に指定されました。この素晴らしい湿原を未来に伝えるため、民有地の買い取りや湿原の保全活動を行っている認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストを支援しています。



地域とのつながり・生物相調査
(製粉ミュージアム)

創業の地、群馬県館林市にある企業文化施設「製粉ミュージアム」では、地域の自然や生物とのつながりを調査しました。その結果、地域に生息する多種の鳥やチョウが飛来することがわかりました。
地域の水辺を保全するために
(タイ日清製粉 Co., Ltd.(タイ))

タイ日清製粉 Co., Ltd.(タイ)では2017年から引き続き水辺のマングローブ林を再生する活動に約100名の従業員が参加しました。マングローブ林は地球温暖化の主要因とされるCO2を吸収・貯蔵するほか、多様な生物の棲み処となります。また、高波や津波等の災害から地域のくらしを守ることが期待されます。