第43回全国高校生料理コンクールの受賞者決定

全国高等学校家庭クラブ連盟(以下、FHJ)主催の「第43回 FHJ-日清製粉グループ 全国高校生料理コンクール」では、身近な食材を生かした小麦粉料理のレシピを全国の高校生から募集し、5,868点の応募の中から最優秀賞や優秀賞など11作品が選出されました。最終審査では、書類選考を通過した13作品を実際に再現し、審査員の試食審査によって各賞を決定致しました。

「全国高校生料理コンクール」は、FHJ主催・日清製粉グループ協賛で、年1回開催しており、今年で43回目を迎えます。第1回目からの累計応募は14万点を超えております。

氏名 県名 高校名 学科 学年 性別 料理タイトル
最優秀賞 藤本 早耶 三重 県立相可 食物調理 伊勢茶んとナッシーの仲良しタルト
優秀賞 森村 禎太 群馬 県立前橋南 普通 上州おっ切り込みラザニア
村上 実香 栃木 県立宇都宮中央女子 総合家庭 夏だ!栃木の焼きピロシキ
日清製粉
グループ賞
鷲山 花子 千葉 県立千葉女子 家政 食物繊維たっぷりみそカスタードロール
FHJ賞 臼井 梨緒 福島 県立会津学鳳 総合 鮮やかトマトのシフォンケーキ
アイデア賞 八月一日 星 群馬 県立長野原 普通 シャキシャキごぼうロール
向中野 珠有 千葉 県立千葉女子 家政 ヘルシーケークサレ千葉風味。
辻 汐里 三重 県立相可 食物調理 栄養満点!!なかよしモロヘイヤロール
棚橋 ほのみ
村田 和佳子
徳島 県立城南 普通 ナスイーツ
今井 湧貴 愛媛 県立丹原 普通 もちごろ饅頭
特別賞 サラ・ナオミ・ジョンソン 鳥取 県立米子南 家庭 ふわとろポットパイ

今回のコンクールでは、「みんなの笑顔がひろがる私の自慢料理〜身近な食材と小麦粉を使って作る私のアイデア料理〜」をテーマに公募したところ、地域の食材を取り入れながら、高校生らしいネーミングや創意工夫を凝らした小麦粉料理のレシピが数多く集まりました。

学校数は、学校の統廃合が進み減少する中にありながら、252校から応募がありました。作品数では、昨年より約100点多い、5,868点の応募がありました。家政科や食物科はもちろん、普通科や電気学科などからも応募が増えており、2年生からの応募数が昨年より増えました。
また、今回の特別賞は、先回までの応募条件を変更して、留学生だけではなく日本の学校に在籍する外国籍の生徒からも応募できることとしたため、特別賞の対象作品が増えています。

今年の傾向としては、地域の農家の方から食材をいただくなどして材料費を抑えたり、材料に野菜を多く使うことで栄養バランスのとれたレシピを考えたりと、経済面や健康面に配慮したレシピが多く見られました。さらに、祖父母の手作り料理など身近な食文化に関心を寄せたことでヒントが得られ、アイデアに結びついたレシピもありました。

本コンクールに応募する多くの生徒が、先生や学校の友人だけでなく家族に相談しながら作品に取り組んでおり、料理を通して学校内・家庭内のコミュニケーションを図ることができる点や、料理に対して新たな興味を抱くことができる機会として、本コンクールは参加者や教育関係者などから大変好評を得ております。日清製粉グループは、社会貢献活動の一環として、同コンクールに毎年協賛しています。

 

入賞作品については後日、日清製粉グループのホームページでも紹介します。

URL:http://www.nisshin.com/entertainment/highschool/index.html

<記>
●応募数 5,868作品(6,122人/応募学校252校)
※男女比率は、男子18%、女子82%
●審査員 望月 昌代(文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官)
安原 安代(女子栄養大学栄養学部教授)
西尾 南美子(一般財団法人ベターホーム協会理事長)
梶原 恵美子(東京都立深沢高等学校教諭)
宮内 泰高(株式会社日清製粉グループ本社 代表取締役副社長)
●賞
最優秀賞(1組) 賞状・デジタルカメラ
優秀賞(2組) 賞状・デジタルオーディオプレーヤー
日清製粉グループ賞(1組) 賞状・パスタマシンと小麦粉セット
FHJ賞(1組) 賞状・ベターホーム協会「お菓子作り道具セット」
アイデア賞(5組) 賞状・ベターホーム協会「お料理の本3冊セット」
特別賞(1組) 賞状・英語版日本料理の本
佳作(3組) 賞状
指導者奨励賞(10名) 図書カード
学校賞(10校) 賞状・盾・日清製粉グループより料理の本
●表彰式 2012年11月17日(土)午前10時15分〜
日清製粉グループ 製粉ミュージアム(群馬県館林市栄町6-1)
●主催 全国高等学校家庭クラブ連盟(FHJ)
●協賛 日清製粉グループ
【各賞の講評】
<最優秀賞> 三重県立相可高等学校 食物調理科 2年 藤本 早耶さん
●伊勢茶んとナッシーの仲良しタルト
梨のコンポートとアーモンドクリームに名産の伊勢茶を使ったタルト。シャキシャキとした梨の食感とタルトとクランブルのサクサクとした食感の組み合わせが調和している点が評価された。
<優秀賞> 群馬県立前橋南高等学校 普通科 1年 森村 禎太さん
●上州おっ切り込みラザニア
群馬県の郷土料理である「おっ切り込み」の麺とラザニアに使われるパスタが平たい麺であることにヒントを得て考えられた作品。受賞者の地元でよく食べられている「焼きまんじゅう」のタレをラザニアのドミグラスソースに見立てたアイデアが評価された。
<優秀賞> 栃木県立宇都宮中央女子高等学校 総合家庭科 2年 村上 実香さん
●夏だ!栃木の焼きピロシキ
油で揚げないヘルシーな焼きピロシキです。具には、ひき肉やなすのほか、栃木県の特産品である「かんぴょう」「にら」を使い、みそ味で和風に仕上げている。「かんぴょう」を茹でずに使うことで歯ごたえが残り、とろっとしたなすの食感との違いを楽しめる点が評価された。
<日清製粉グループ賞> 千葉県立千葉女子高等学校 家政科 3年 鷲山 花子さん
●食物繊維たっぷりのみそカスタードロール
ひじきを混ぜたパン生地に、千葉県の特産品であるさつまいもと落花生を加えたロールパン。子どもから年配の方まで幅広い年齢層の方々が食べやすいように、みそカスタードを加えてまろやかに仕上げている。食物繊維がたっぷり含まれており、健康面にも配慮したことが評価された。
<FHJ賞> 福島県立会津学鳳高等学校 総合学科 2年 臼井 梨緒さん
●鮮やかトマトのシフォンケーキ
受賞者の祖父が作っているトマトのうち、傷などで出荷できないトマトを無駄にしたくないという想いから生まれた作品。甘みの強いミニトマトはジャム状に、普通の大きさのトマトはピューレ状にすることで、色鮮やかに仕上げている。2種のトマトの特性に合わせて、加工方法を工夫した点が評価された。

以上