東日本大震災復興支援活動
2015年度

日清製粉グループ本社に震災復興支援活動推進事務局を設置し、非営利団体とも共働するなどして東日本大震災被災地の復興支援に取り組んでいます。「震災復興支援活動推進事務局」は2012年に設置。NPOとの渉外・調整、社員へのボランティア活動のコーディネート、現地理解のためのセミナー開催などを行っています。

コミュニティ活動への支援

避難生活が長期化していく中で、住民のつながりを取り戻し、住みよい地域社会にしていこうとする共同活動を支援しました。当社グループの強みである小麦粉料理のノウハウを用いて、家族や友人、隣人と親しむ料理教室開催に協力しました。

子どもの遊びの機会提供

ふくしまキッズ スノーキャンプ2016(福島県猪苗代町)

原発事故影響下、避難所、仮設住宅、災害公営住宅の建設工事などにより、野外活動等の遊び場が不足しています。子供たちが、子供らしく、休んだり遊んだり、様々な情報を得、自分らしく成長するための機会を提供しました。

福祉作業所への技術指導・販売支援

震災以降、福島県第一原発から30km圏内に住んでいた多くの障がい者が故郷を離れて新たな地で故郷に戻るめどが立たず、不安を抱えるなか避難生活を送っています。このような中、NPO法人しんせい(福島県郡山市)が事務局となり、認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan)による商品開発支援と当社グループの技術協力のもと、新商品「魔法のお菓子・ぽるぼろん」が誕生し、2014年10月に販売になりました。双葉郡から避難してきた障がい者が通う福祉作業所と郡山の福祉作業所が連携し、協力して製造・販売(販売期間は10月〜4月限定)しています。当社グループでは技術指導の他、社内販売会を実施して、福島の福祉作業所を応援しています。故郷を離れ、職を失った障がい者が、ぽるぼろんを作る事業所、包む事業所、箱を折る事業所、発送する事業所など、13事業所にてそれぞれの得意分野の仕事を担当しており、障がい者の就労訓練の機会の創出に繋がっています。

ぽるぼろん
技術協力の様子

社内マルシェの開催

一般社団法人 SAVE TAKATA(岩手県陸前高田市)の被災地産品の社内販売において、 認定NPO法人育て上げネット(東京都立川市)と協働し、同団体が就労を支援する若年無業者による販売補助業務の機会を提供しました。

ふくしまオーガニックコットンプロジェクトへの協力

当社グループは現地作業に係る費用を会社が負担するなどして、2年間で社員ボランティア約150名を福島県いわき市内のコットン栽培支援に派遣し、協力しました。
平成27年度はプロジェクト全体での作業面積は2.4h、のべ3,000名のボランティアが栽培支援作業を行い、コットン収穫量は約700kgに及びました。
耕作放棄地でオーガニック栽培し、収穫されたコットンを製品化することで、地域経済の活性化につながることを期待しています。

復興の担い手への支援

地域住民や次世代を担う子どもたちが郷土の自然や文化への誇りを取り戻すことも、復興には必要です。当社グループは公益財団法人日本自然保護協会が東日本大震災被災地で開催する「自然観察指導員講習会」に協賛しています。

未来パスポート(職業講話)

将来、復興の担い手となる高校生を対象に、岩手県沿岸部の公立高校2年生で行われた職業講話プログラム「未来パスポート」に当社グループの若手社員を派遣しました。子どもたちの将来の進路選択の一助に繋がることを期待しています。

社員ボランティアプログラム

かまいしマグネットぬりえ

仮設住宅で暮らす地元高校生とアーティストによるコラボレーション企画で、岩手県釜石市の仮設住宅の壁にハートをモチーフにした「マグネット」を貼り付け、彩りました。「昼休みボランティア活動」として、当社グループ社員がマグネットを作成しました。

ブックドライブへの協力

被災地を走り保育所・放課後児童クラブで子どもたちに絵本を届けている「えほんバス」(移動図書館)のために、当社グループの社員の家庭から、広く絵本を集め贈呈しました。

プレゼントツリーinひろの

震災直後に緊急時避難準備区域に指定されていた福島県広野町は町民の帰還が半数にとどまっています。地元団体と協力した防災緑地づくりによって、町のにぎわいを取り戻すため、当社グループも苗木100本の里親になりました。

過去の取組み