身の回りのさまざまなものは、実は粉体によって支えられています
日清エンジニアリングの粉体技術は、小麦の製粉をルーツとしています。
粉体技術とは、粉末を細かく砕く「粉砕」、粉粒子の大きさを精密に分ける「分級」、複数の粉末を均一に混ぜ合わせる「混合」、粉末を舞い上がらせて固着を防ぐ「流動化」など、さまざまな操作を組み合わせることで、粉末からつくられる最終製品の機能、性能、形状、触感(食品なら食感)などを変化させる技術です。
粉体技術が使われている製品は、もちろん小麦粉だけではありません。実は、化粧品、薬、建物や道路のコンクリート、ペットボトルなどのプラスチック、スマートフォンや車の電子部品など、身の回りのさまざまなものが、粉体技術によって支えられています。
いずれも「粉」のイメージからは遠いかもしれませんが、例えば化粧品なら、ファンデーションがパウダー状であることを思い出していただければ、ご理解いただきやすいのではないでしょうか。また、道路のコンクリートも粉末状のセメントを水で溶かして固めることでつくられ、プラスチックも粉体の原料から成形されます。

ご紹介したのはほんの一例で、一見粉体とは関わりのなさそうに見えるものも含めて、世の中のさまざまななくてはならないものに、粉体や粉体技術が使われています。これこそが「世界は、(ほぼ)粉でできている。」という言葉のゆえんなのです。そのため、原料から粉体をつくり出す粉体技術は、世の中になくてはならないテクノロジーとなっています。