マ・マー 早ゆでスパゲティ
FineFast

時代に求められる価値を創り続ける

1986年から続く、“早ゆで”の研究

「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast」シリーズは、スパゲティのおいしさ、時短、使いやすさを追求して、皆様の生活に貢献したいという想いをかたちにした商品です。その歴史は、麺にV字型の切り込みを入れるという画期的な手法で早ゆでを実現し、1986年に発売した「プロント」から始まりました。

「プロント」で培った技術を着実に進化させ、2011年に「風ぐるま形状」のスーパープロント製法を開発、2015年には1.8mm以上の太いスパゲティでも早ゆでが可能となる「風ぐるま形状」を開発するなど、時代のニーズに合わせた多様な商品を提案してきました。そして現在では、太さのバリエーション以外にも、サラダスパゲティ、2/3サイズ、結束タイプ、ショートパスタ等の幅広いラインアップを展開し、スパゲティのある食卓を便利に、豊かにしています。

1986年から続く、マ・マー 早ゆでスパゲティの研究

1986年から続く、早ゆでパスタの研究

日清製粉グループならではの
特許技術「風ぐるま形状」

ゆで時間を短縮する秘訣は、麺に入れる溝です。溝の角度や深さによって食感が大きく変化するため、細めのスパゲティはアルデンテ感を、太めのスパゲティはモチモチ感を強調するなど、麺の太さに合わせた食感のコンセプトごとに、形状を変える必要がありました。そうした商品開発のなかで生まれたのが、ゆで時間短縮と本格食感の両立を実現した幅広いラインアップの「風ぐるま形状」です。その開発には、麺のダイス(パスタの製造に使用される型)から自社設計できる強みを活かした技術や長年蓄積してきた工場での製造ノウハウ等、日清製粉グループならではの強みが活かされています。

特許技術「風ぐるま形状」のポイント

特許技術「風ぐるま形状」のポイント

より本格的なアルデンテ食感に

「風ぐるま形状」は、適切に設計しなければゆで上がり後の断面がきれいな円にならず、溝がきれいに閉じません。そこで、設計の微調整を繰り返すことで、ゆで上がり後の断面の丸さを追求。スパゲティの太さに応じ、最適な羽の数、溝の角度と深さを追求することで本格的なアルデンテ食感を実現しています。

安全で、安定した生産体制の追求

「風ぐるま形状」の麺は通常のスパゲティとは断面が異なるため、生産時の押出し後や乾燥後に設計通りの形状にならないことがあります。また、麺の強度上の理由から運搬や包装時にもデリケートな扱いが必要です。そこで開発と生産が一丸となり、試行錯誤を重ねながら麺の強度や特性に合わせた安全・安心かつ安定した生産体制を確立しました。

早ゆでスパゲティの
新しい付加価値を追求

研究シーン

マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFastは、ゆで時間が短いことからガスコンロ使用時のCO₂排出量が少なく、環境負荷の低減に貢献します。また、2022年春のリニューアル品からは電子レンジでの調理が可能となり、これまで以上に調理の時短・簡便ニーズにも対応。「おいしさ」や「ゆで時間の短さ」を実現することはもちろん、昨今の生活者ニーズに合わせた付加価値を提供しています。

また、需要の高まりに合わせて、生産部門とも連携し、工場の生産性をさらに高めていく方針です。“早ゆで”の進化に終わりはありません。これからも時代のニーズに応える新商品を提案し、食卓にうれしい“早さ”と“おいしさ”をお届けしていきます。

  • ※「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast 1.6mm チャック付結束タイプ 500g」は、「マ・マー チャック付結束スパゲティ 1.6mm 600g」に比べ、ガス火で調理する際のCO₂排出量を35%削減できる。CO₂排出量は100g調理するのに必要なガス量から算定(GHGプロトコルの概念に基づく自主算定)。

技術開発においては「できないことはない」という信念を持ち、特に専門分野であるスパゲティの開発では結果にこだわるのはもちろん、生産部門と緊密に連携することも大切にしています。そして、プライベートでは日頃から自分で料理をすることで消費者感覚を養うとともに、「こんな商品があったらいいな」という気づきを大切にしています。これからも消費者の視点を開発に活かし、生産部門と力を合わせて商品開発に取り組んでいきます。

株式会社日清製粉ウェルナ
プロダクトマネジメント統括部木村 竜介※ 所属は取材当時

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